ハワイから…故郷の海へ散骨

電話に着信が…
着信番号の表示にはハワイの文字…
何かの間違い?と思いながら、電話に出ました。

話を聞くと、お母様の遺言を叶えるため業者を探してる。平塚のマリーナに問い合わせをしたところ、当社に辿り着いたとのことでした。依頼者様はハワイ在住の日本人。話とは関係はありませんが…
アメリカ本土で永住権を取得したそうです。
そして、お母様は熱海市出身だったそうで、前述しましたが相模湾に散骨してほしいという遺言だったそうです。そこで深い話はしなかったのですが、ハワイで火葬したということは、ハワイに一緒に住んでいらっしゃったのだと思います。
母の相模湾での散骨を引き受けてもらえるか?
引き受けが可能であれば、日本に一時帰国するので、その際に母の遺骨を引き渡したいという。
断る理由もないので、お引き受け致しました。
そして数日後、ハワイよりわざわざ事務所まで来ていただき…
故人様のご遺骨を受け取りました。
その際、ご遺骨を拝見。ビニール袋が二重?になっていて封印がされています。そしてタグが付いています。…なんかカッコイイ
ご遺骨が入っている内側の袋は、水溶性の袋。最近の食べてしまいそうな液体洗濯洗剤があります。袋に洗剤を閉じ込めてあるやつです…
それと同じような素材でした。
依頼者と僅かな時間、ハワイでの生活など…お話をしていただきました。
雰囲気のあるとても素敵な依頼者様でした。そして最寄りの駅まで送り、お別れ致しました。

更に数日。散骨当日は、この上ないコンデションだったのですが、伊豆半島はほぼ見えない状態。
そこだけが無念でしたが、無事に終えたことを報告させて頂きました。
ハワイに帰国された依頼者様は報告後メールにてご返事をくださいました。

小西 様
写真、ありがとうございました。日本の光と海、綺麗ですね、母も喜んでいると思います。
お世話になりました。感謝いたします。いつまでもお元気で!

滞りなく無事に役目を果たし…この海もハワイに繋がっている。そんな事をふと思うのでした…
料金をいただき更に、このように言って頂ける…やはり贅沢です。
そして感謝でございます。

反省…

本日、梅雨明けして最初のご家族。はるばるカナダより一時帰国されました。
青い空、青い海。大島や富士山も望めとても良いお見送りとなり、満足された表情が見れホッとしました。
そして、我々も帰港。港でお付き合いの長いご家族様が釣りをしていて、魚をくださるお約束だったのですが…すっぽかして帰社。やってしまいました…
最近、お墓や海洋葬のご依頼が多く、「うっかり」が多くなってしまいました。
5月にお手伝いをさせて頂いたご家族様から頂けないと思っていたお手紙が届き、そこにも当社の至らない内容が書かれていました。
商いとしても当然ですが、ご家族の希望を叶えるのが使命。ご依頼を断る訳にもいきません。…やはりご家族のために尽くせる良き人材。具体的に、どう対策をしてゆくか考えなくてはならない時が来たのかもしれません…
貴重なご意見、ご感想。ありがとうございます。

初めての故人様は…

初めて海洋散骨のお手伝いさせて頂いた故人様は、ジョージさん。
…アメリカ人の方でした。2009年12月2日…あの日から今年の12月で7年が経ちます。
もと石材店出身の私は、お墓へ埋葬するお手伝いの経験は沢山ありましたが、海洋散骨のお手伝いは初めてでした。今思うと、至らないことばかり(笑)全てが満足にご提供できなかった…ご家族様に不安を抱かせたこともあったと思います。そんなご家族様を不安にさせる経験が今は輝きを放っていると思えます。28日から8月3日まで7日間連続出船。ご家族様へ精一杯のもてなしで出船して参ります。
忙しい日々。やり甲斐のある仕事をやらせて頂ける日々。この上ない幸せな日々を送らせて頂けるのは、ご家族様や故人様のお陰です。

八王子霊園にて納骨

スウェーデンより埋葬のご依頼。
海外から海洋散骨のご依頼は、今までいくつもありましたが、埋葬は初めてです。
今回、墓じまいすることになり、府中多磨霊園の合同埋葬施設に施設変更することにしたそうです。火葬後、直ぐ合同の施設に埋葬できないので現在、使用している墓所に一旦埋葬し手続き完了後、遺骨を取り出して合同の施設に移す必要があります。そんな今に至る経緯を墓前で話してくださいました。そこで、スウェーデンの葬送についてお伺いしました。「スウェーデンで義母の埋葬は土葬だっと」「遺骨を自宅に保管することは法律違反?」とか…インターネットで検索しても結果は現れず確かではないのですが…
凸凹丸い地球の上で、葬送もそれに対する法律も様々のようです。
世界の葬送はとても興味深い…
そしてstandardな葬法からnew standardな葬法は、更に興味深い。

諸行無常 是生滅法 生滅滅已 寂滅為楽
(しょぎょうむじょう ぜしょうめっぽう しょうめつめっち じゃくめついらく)
「諸行は無常なり 是れ生滅の法なり 生滅を滅し已おわりて 寂滅を楽となす」

日本の葬法も常では無い 生まれては消え消えては生まれる。これは全てに通ずる宇宙の法則である 従来の慣習やしがらみから脱却したところに真の「安楽」という境地がある。

個人的な解釈ですが、誤りは無いと思うのです。皆様はがいかがでしょうか…

イタリアからのお客様

本日は、相模湾で出船です。
今回、イタリアから一時帰国した依頼者様。ご主人様のご遺骨を散骨しました。
ご夫婦仲良く、ウインドサーフィンを相模湾で楽しんでいたそうです。
そんな、思い出深い場所での海洋散骨。
名古屋からご親族様も駆けつけ、無事に故人様を思い出の場所から見送るお手伝いができました。
最初に、海外から問い合わせを頂き対応する経験は、過去に何度もあったのでスムーズに当日を迎えることができました。
ポイントに到着し散骨しながら、奥様が「今、何を考えているのかな?(故人様が)」と一言。ご友人が、「お昼は何食おうかな?」なんて考えてるよ。と(笑)更に、ご友人が一言。「俺も後から行くからな!」
体の芯から凍えそうな海上で、そんな会話に心温められます。

タイの葬送

散骨の依頼を頂いたお客様のご自宅へ、ご遺骨を引き取りに伺った際、良く見る磁器の骨壺でなく真鍮製の高貴な壷に入ったご遺骨を引き取りました。
故人様はバンコクで逝去され、荼毘が行なわれた後、大使館を通してご兄弟の元に還されました。ご遺骨の大体はバンコクで埋葬されて、今回、還って来た一部を相模湾で散骨することにしたそうです。
そこで、バンコクの葬送がどんなものなのか気になり、調べてみました。
タイは国民の95%が仏教を信仰しており、仏教徒の場合、葬儀は、ほぼ寺院で行なわれる。亡くなった翌日の午後に境内にあるパゴタ風の屋内火葬場、または野外火葬場で、薪のやぐらを組んで棺を置いて火をつけるそうです。日本と違う点は、火葬されるのを見ることができる。だが、殆どの参会者は火がつけられた時点で帰るようです。
荼毘が行なわれた後は、現地を知っている方のブログがありましたのでご覧下さい。
遺灰は寺院に埋葬するか川や海に散骨するのが一般的のようです。
散骨は新しい葬送ではなく、世界では一般的。今後も、世界にどんな葬送があるのか調べてみたいと思います。
タイの骨壺