本日のお手伝いは、横須賀市久里浜にお住まいのご家族様。
奥様が喪主。
生前…亡くなったご主人さまは、お墓に入らないから横須賀の海で、散骨して欲しいと仰っていたそうです。
娘様はおひとりで、音楽家。
ドイツ人のご主人様とご結婚されドイツにて現在永住。
お母様も音楽家で、ご自宅にはグランドピアノが3台もありました…
娘様はドイツ人のご主人とご結婚される前、ご両親と「お墓どうする?」と酷く悩まれたとお話を伺いました。
音楽を続け自身の幸せを求めることで、お墓の問題が浮上した訳ですが、
「ご先祖様は墓は潰すなと言わないですよ」(笑)そんな会話をしてまいりました。
散骨実施日。
横須賀市の深浦ボートパークを出発して、東京湾航路の浦賀水道を横断。
観音崎の沖合で、東京湾観音と結んだ富津寄りの海域でご主人様とお別れを致しました。
一度、台風の影響で延期となりましたが今日は穏やかな海況で無事に終了。
安心した表情でお帰りになられました。
墓じまいする事を、「先祖を蔑ろにしている」というお寺さんの意見もあるが、
お墓で悩む人生など「くだらない」…
人は、「楽な事」や「楽しいこと」を求めるもの。
ご先祖が極楽浄土から見ているのなら、
「楽に生きなさい…」そうきっと言ってくださると、信じているところでございます。
ちなみになる話…
娘様から聞いたお話ですが、ドイツではカトリック教会、福音主義、復古カトリック教会信徒、ユダヤ教徒であると登録したドイツ市民は、所得税の8%から9%にあたる教会税を課されているそうです。(ウィキペディアにも書かれています)
お金がかかるので辞めるご友人が多いとのことでした。
日本はお寺離れが広がっていますが世界でも広がっているようです…
形骸化した信仰を捨てただけ。大事なものはきちんと残っているのです。