散骨業者の選択

「さっぱりした」そんな声が聞こえます…
ご遺骨を洗う作業をさせていただきました。
泥と網の目を通っていしまうご遺骨は排水せずに集めて沈殿分離させ
水だけを雨水へ、そして沈殿したご遺骨は海へ…

墓じまいから散骨されるご依頼もあるのですが、
お墓に入っていたご遺骨は、壺のまま埋葬され外観は綺麗なものや、土に直接埋められて泥だらけのものなど様々です。また、地域の慣習によっては骨壷から出して埋葬するところもございます。
当社では、汚れてしまったご遺骨は綺麗に洗ってから乾燥し、そこから粉骨化し散骨…という一連の流れを丁寧にさせていただいております。
ただ散骨業者の中には「お骨を扱いたくない」という業者もいることもあり…
散骨業者を選択する際のご参考にして頂きたいと思うのでございます。

海洋散骨が公になり始めたのはここ10年。
海洋散骨は葬祭業者と海運業者の2業種が協力しあって1つのサービスを提供しているケースが殆どで、当社のように自社船を所有し一貫している業者は何社もなかった…ありませんでした。

海運業者はお骨を取り扱いたくない(気分的)
葬祭業者は船は扱えない(技術的)
ただ、それではご家族に喜ばれる価格やサービス提供ができないのでございます。
当社はそこに気づき、船の扱いに対応した結果「墓地ナビさんは忙しい」と噂されるようになりました。

最近では「ご遺骨を扱えば儲かる」と思ったのか…
海運業者がご遺骨の取り扱いを始めました。

ここで言いたいのは、「ご遺骨を扱えば儲かる」だから扱うのか?
ということです。気分的には扱いたくなくても?

石材店に勤務していたサラリーマン時代。
某寺院で骨壷から出す埋葬方法でお手伝いをした際のこと…
骨壷を傾ける際に、手を添え丁寧に骨壷を空けたことをご家族が「丁寧にありがとう」
そう感謝してくださいました。ご遺骨を触ったからでしょう…
あたりまえの事をしただけだったのですが…

最初は遺骨を扱わないと言っていたのが手のひらを返すように
ご遺骨を扱い始める。
「ご遺骨を扱えば儲かる」と思ったから…?
「本当はお骨を扱いたくない」という気持ちのまま…?

直接ご遺骨を取り扱っただけでは、ご依頼は増えない!!
全ては信頼にあり!!

ちょっとした怒りをぶつけたいのでございます。