散骨から墓じまいまで…その弐

葉山でお手伝いをさせて頂きましたご家族のお話
「墓じまいから散骨まで…その壱」
の「つづき」となります。

60歳を過ぎてからの男女出会い…
「もっと自分のために時間を使っても良いのでは?」
ご主人のそんな言葉に救われたそうです。

それからの二人は自分たちのための時間を過ごすようになり、birdウォッチングに出かけ、植物を摘み、絵を書き…そして船旅をしたり…
そんな時間を共有したそうです。

ご主人から籍を入れないか?と思いを伝えられたそうですが断ったそうです。
それは、二人が共に過ごした時間が永遠に素敵な思い出として残るようにと考えた結論だったそうです。

「遺産は君が使ってくれ」そうも言われていたそうですが、きっぱりお断りしたそうです。籍を入れれば、前の奥様や息子さんと相続などで揉めてしまうかもしれない。
そうなれば良い思い出が台無しになる。そう考えたそうです…

「お金以上に価値のある時間を17年間に渡って彼は与えてくれた。それだけで十分…
散骨は彼の遺言で、最後に私が彼にしてあげられること。」

そんな言葉が印象的でした。

入籍をしていないので「ご主人」という表現が適切かどうかわかりませんが船の上で最後、ずっとご主人の遺灰を抱きしめている姿に心が洗われました。

そこで撮った一枚の写真…
ご主人の見送りに立ち会ったお互いの息子さん。こんなハッピーエンドが世の中にはあるようです。

遺産について「そういう時はもらっておくんだよ(笑)」ご自身の息子さんには叱られたそうですが、それでよかったのだと…

映画にできそうなお二人のエピソードでござました。

終わり…

また、ここで少しお知らせを…
現在、新しいサービスを構想中です。

当社では、「まごためプラン」(仮称)と称するプランをご用意しようと考えております。それは、「孫のための置き土産」でございます。
海洋散骨で当社をご利用いただいたご家族は、自動的にそのサービスをご利用頂けるという仕組みでございます。

当社の存続する限り、お孫さんを含めご家族が安全にそして経験したことのないような海でのアクティビティを体験できるというサービスでございます。
想像ですが、個人的にあの世に居ても孫の喜ぶ声なら聞きたい…そう思うからでございます。

詳細につきましては、今後の当社HPに掲載して参りますのでしばらくお待ちください。