2隻稼働で散骨

本日は2隻稼働。
珍しく夕方まで風も吹かず一日通して穏やかでした。
港で潮待ち。満足のいく散骨のお手伝いができ、私たちも気持ち良く船を上架。
手を振るのは若手のエースドライバー…操船技術は優れています。

実は、散骨のお手伝いにそれなりの操船技術を要します。
無風の状態は皆無に等しく、常に海が穏やかな訳ではありません。
風に吹かれると、風上に対し船を立て停船することが困難になり、当て舵と細かな前後進で向きの修正が必要となります。修正が追いつかない場合、船は風に対し90度になります。
そして波に大きく揺られる状態になってしまい危険です。
その中で船を揺らさないためには、船尾を常に風に立ることです。

船のポジションを保持したところで次にご家族が散骨するのですが、
船はどんどん風によって前に押し出され、散骨ポイントから離されていきます。
ゆっくり漂う故人様の遺骨に寄り添う形で、尚且つご家族に見えるように献花が終わるまではポジションを保持します。
漂うご遺骨の上に花びらを散らす。それは、ドライバーの技術があって行えます。
どんな海況の中でもご家族が、故人とのお別れに集中できるように。そしてかけがいのない瞬間にするのが我々の使命だと思っております。
明後日、4月10日も出船予定。天気も良さそうです…