散骨日和

散骨日和という言葉は、別れの寂しさと清々しさが同居しているようで違和感があり、どうもあまり好きではないのですが、きちんと辞書で「日和」を調べると決しておかしな言葉でないことに気づきます。
「日和」とは、広辞苑で①海上の天気。また、海上の天気が良いこと。②空模様。天候。晴天。また、あることをするのにふさわしい天候。他…
曖昧な言葉の認識に反省するばかりです…

昨日の土曜日は、涙雨。別れを惜しむかのように雨の中で執り行われました。
初めてご家族にお会いしたのは、去年の12月。ご自宅でご遺骨の砕骨作業を行い、約10ケ月の時間を経て叶った散骨は無事終えることができました。
昨日の雨から一転、本日は晴れ。葬儀社からのご依頼で出船。今年は日照時間がとにかく少ない。そんな中で貴重な1日となりました。日照…すなわち太陽の光。散骨をする際に「光」はとても重要です。光によって、パウダー状になった故人様の遺骨は、海面で広がり淡いブルーに見えてきます。良い時は1分以上見えていることも。できることなら全てのご家族様に見せて差し上げたいと思うのですが、思い通りには行かないようです。人生の如く…