見えない力

土曜日と日曜日で5組のお手伝いが無事終わりました。

日曜日、最後にお手伝いをさせて頂いた埼玉県志木市在住のご家族。
ご遺骨引き取りの際、依頼者様は終始涙を流し亡くされた息子様のことを話してくださいました。
祖母が亡くなった時には真っ先に駆けつる。「人の死」に対して普通の若者らしくない感覚をもつ不思議な子だったと…
社会人になって持っていないと恥ずかしいからと、初任給で買ったものは「喪服」だったそうです。
そして、その祖母の散骨に立ち会い、自身も散骨がいいと話していたとのこと。
キリスト教の聖書に「賢者の心は弔いの家に、愚者の心は快楽の家に向かう」という言葉があるそうです。
きっと故人様は、前者だと…

最後に、散骨当日のお天気の話をしました。
依頼者様は、うちの息子は「晴れ男」だったから必ず晴れますと。
私は、期待しすぎないでくださいねと言い残し、ご自宅を後にしました。
前々日の予報は、「晴れのち曇」。前日に「曇り」に変わり、当日は朝から雨。

良くない展開だと思っていました。
それでも雨はなんとか上がり、ご家族が集まる時まで厚い雲で空は覆われていました。

海も良いコンディションとは言えず、ゆっくり二艇の船を茅ヶ崎沖(烏帽子岩沖)へ進めていくと
雲の間に晴れ間が覗いてきました。そしてポイントに着く頃には光が差し込み、波も収まり、人の目には見えない働きがあると言わざるを得ない瞬間でした。思っていたよりも良い状況でお見送りができ最後には「お願いして本当に良かったです」とお言葉も頂きホッとしました。

その後、船を上架しご遺骨の引き取りで横須賀へ。海岸線は大渋滞。
海の家の建設も始まっています。

急遽、行き先を変更して横浜駅で兵庫県のご依頼者様よりご遺骨のお預かり。
そこから予定していた横須賀の追浜へ向かいました。

戻ったのは、午後9時頃。なんとか滞りなく無事一日を終えることができました。

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Posted by 株式会社墓地ナビ on 2015年6月15日