墓石への追加彫刻

11月の納骨の依頼で都営多磨霊園へ…
拓本をとりに参りました。5年程前に石張り工事を行った区画のそばだったので、ついでに現状の確認。汚れは目立ちますが剥がれたりすることもなく、お掃除いらずの状態が保たれてはいました。ですが、工事を行った直後と雰囲気が変わりません。花立の仏花…あの時のまま?
もしかしたらお墓参りに来てないのかもしれません。手間が掛からないお墓だと来なくなるのか?手間が掛かればお墓参りが嫌になるのか?

そしてそのあと、横浜みなとみらい発の東京湾散骨を希望されるご家族様が住む川崎市中原区へご遺骨の引き取り。
海に携わるお仕事をなさっていた故人様で、生前から「遺灰は全て海に流して欲しい」と仰られていたそうでが、お身内の事情で殆どが墓所へ埋葬され、本人の意思を尊重し一部を散骨することになったそうです。
「戒名もいらない」という本人の意思は叶わず戒名がつけられ、奥様は「海」を一文字入れて欲しいと法主にお願いしたところ「海」は流れるから良くない!
そう返され「航」の一文字を入れることになったそうです。
奥様は、「故人の遺言通りしてあげられなかったし!きっと恨まれる」そう仰られていました。

私の中の仏の命が修羅の命へ…
坊主に「坊主とクソ坊主」がいます。この坊主は後者です。